神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

6月13日に実施された平成29年度神奈川県県民功労者表彰を受賞した 小山 收一さん 金沢区柴町在住 79歳

公開:2017年6月29日

  • LINE
  • hatena

次代のためにも農地守る

 ○…「(表彰は)とても嬉しい。でも、たまたま理事長をやっていただけで、やっぱり皆のおかげだね」とにこやかに話す。元理事長を務めた「横浜市金沢区柴土地改良区」は、自然豊かな柴地区に観光農園や市民農園を設置し農業振興を図る目的で1991年に設立。前身となる発起人会から参加し、基盤整備に尽力してきた。現在、99%の整備が終わり、柴シーサイドファームの農産物直売所や収穫体験には、地元民ら多くの人が訪れるようになった。約30年前に描いた「観光農業」のビジョンは着実に現実に近づいている。

 ○…柴町で半農半漁を生業とする家に育った。とはいえ収入のほとんどは夏の底引き網漁と冬の海苔業。「農業は自分の家で食べる程度。冬場は農地に耕運機で海苔を運んで干していた」と振り返る。だが農地は時代が変わっても災害など”もしもの時”に絶対に役に立つ――。だからこそ、「地元がしっかり良さを認識して大事にしないと。一度、住宅開発されたら元には戻らないから」と力を込める。

 ○…両親を手伝ううちに、自然と継いだ家業。「(漁業も農業も)15歳からずっとやっているけど、飽きたことはない」と言い切る。積み重ねてきた経験や、本や新聞からの知識が結びつき、「色んなことが分かってくる」という。農業をやってきて一番恵まれているのは、消費者がすぐそばにいること。「一生懸命やれば、すぐ売れる。もったいないことはできない」

 ○…みかんを植え始めたのは「3代前のじいさんがやっていたから」。今では300本のみかんを育てている。「団体がくると小さい畑には入りきらない。最後にもうひとふんばりして、みかん畑を増やしていきたい」と前を向く。「高校3年の孫が最近、『農大に行きたい』と言い出した」と嬉しそう。「やはり同じ仕事だと、助け合ってできるからいいね」。次代のためにも「人生は働いてこそ。休んではいられないよ」

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook