「金沢区を防災の視点で見ながら歩こう」――ガールスカウト神奈川県第53団は2005年から「ぼうさい探検隊マップ」を作ってきた。これまで手がけた地域は計12カ所。毎年テーマを決め、主役となる小学生が、現地の写真や街を歩いて気づいた点などを書き込み、地図を作り上げる。範囲は歩いて移動できる2キロ圏内。昨年は急斜面崖地を題材に六浦南2丁目を取り上げた。切った写真の裏にダンボールで厚みをつけて立体感を出したり、矢印で登り坂を表現したりと工夫を凝らした地図は、コンクールで審査員特別賞も受賞した。
「普段暮らしている街ですが、意識して歩くことで様々なことが見えてくるんです」と話すのは団長の外山薫さん。歩きながら、「ここに豪雨が降ったらどうなる?」「津波が来たら?」などを考えていく。外山さんが特に面白いというのは「子どもの視点」だ。「私が何も感じない場所でも、『怖い』という子どもがいる。目線を下げて見てみると、坂がびっくりするほど急坂にみえたり、看板が目の高さに突き出ていたり。勉強になります」。子どもだから「分からない」「できない」と先に決めつけるのではなく、一緒に考えることが大切だと指摘する。
今年の防災マップ作りはいよいよ9月から始動し、11月には完成する予定だ。
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