横浜信用金庫に勤める福田みなみさん(24)が10月30日(月)から東京都で開催されるキンボールスポーツワールドカップに日本代表として出場する。3回目の出場となる福田さんは「金メダルを目指して頑張りたい」と意気込む。
福田さんが「ネットのないバレーボールのようなスポーツ」と説明するキンボールはカナダ発祥。4人1組でチームを組み、3チームが同時にプレーする。直径122cm、約1kgの大きなボールを使い、床に落とさないようにサーブ、レシーブを繰り返し、得点を競う。
小学生から高校までバスケットボール部に所属していた福田さんは、大学入学と同時にキンボールサークルに入会。「レシーブ、攻撃と一人ではできないスポーツで、チーム力が試されるところが魅力」と話す。168cmの長身を活かしたサーブを武器に、頭角を現し大学2年生で日本代表に選出。4年生の時にも選ばれ、今回が3回目の世界大会出場となる。
横浜信用金庫の職員として勤務するかたわら、福田さんは東京都の社会人チームに所属。週3回練習をこなす生活を送る。今年1月に日本代表候補に召集され、セレクションを経て5月に代表選手12人の一人に選ばれた。
マイナー競技に光を
福田さんが出場する「第9回キンボールスポーツワールドカップ2017東京大会」には、15カ国前後が参加する予定。福田さんが出場した前回、前々回はともに銀メダル。日本で初開催となるワールドカップにむけて「周りの方々には上位に入ることを期待されているので応えたい。勝ち進んで、マイナーなこのスポーツをたくさんの人に知ってもらえる機会にしたい」と、競技普及にも力を入れていく。
有志で会場に
福田さんを応援しようと地域では盛り上がりを見せている。先月には、栗木町内会(磯子区)の老人会に福田さんが出席し、来場者約100人から激励を受けたという。福田さんは、「仕事中にも『頑張って』と声をかけられる。すごく励みになります」と話す。
栗木在住で上笹下連合地区スポーツ推進委員連絡協議会の伊澤良三前会長は「福田さんにはぜひ頑張ってもらいたい。当日は有志で試合会場に応援に行くつもり」と話し、街をあげて福田さんを応援する。
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