県少女ソフトボール秋季大会を制した小学生選抜チーム「横浜女子スターズ」の代表を務める 菅原 清男さん 金沢区東朝比奈在住 79歳
尽きぬ「ソフト愛」
○…春と夏の大会で敗れた”ライバル”に勝ち、優勝した金沢区の小学生ソフトボール選抜「横浜女子スターズ」。「熱い応援で選手が力を発揮できた。選手は最後まで諦めずにやってくれた」と感謝する。ソフトボールチームに入る子どもが多かったという15年前、男子と一緒に練習する女子部員が試合に出場できず、控えに回ることをかわいそうに感じて「女子スターズ」が創設された。「普段、試合に出られない子が生き生きとプレーしていた」と振り返って頬が緩む。
○…宮城県で生まれ育つ。小学生でソフトボール、中学で軟式野球、高校は柔道に熱中するなどスポーツマンだった。「体は小さくても足は速かった」と笑う。就職を機に上京し、横浜へ。商社で営業マンとして汗を流した。10歳になった息子が地元のソフトボールチーム「東朝比奈イーグルス」に入部したことで、自身はコーチを務めるように。2年後には監督に就任した。指導者として大切にしたのは子どもの努力を褒めること。「技術はみんな同じくらい。いかに目標を決めてできるか」。小さな努力の跡を探し、褒めると喜ぶ選手の笑顔が嬉しかった。
○…「女子スターズ」の初代監督として臨んだ創部1年目の県大会で準優勝。2010年夏の大会で初優勝し、全国大会も経験した。イーグルス、スターズに入った孫を指導したことも。「孫が出場した大会の写真だけ部屋に飾ってある」と微笑む。スターズでは5年前から代表に。指導者としては一線を退いたが、選手への愛情は変わらない。
○…庭で育てる数十種類の植物の栽培が趣味。手入れが行き届いた緑美しい庭では、一緒に暮らす妻、長女や長男、4人の孫とバーベキューを楽しむこともある。地域のソフトボールに関わって40年。「ソフトボールは生涯スポーツ。子どもたちには人の絆を作るスポーツを経験して、社会に出てもらいたい」。優しくチームを見守り続ける。
|
<PR>