金沢区柴町在住の松崎雅美さんが文を担当し、小児がん経験者の小学4年生・栄島四郎くん(西区在住)が病気について知ってもらおうと原案を考えた絵本『しろさんのレモネードやさん』の制作が進んでいる。
四郎くんは3歳で小児がんの一種である脳腫瘍と診断。手術や抗がん剤治療を乗り越え、病気を克服した。
本の主人公は四郎くんのように小児がんを乗り越えた「しろさん」。遊園地で出会った友人とレモネードを販売し、収益をがん研究機関に贈るというストーリーだ。遊園地の舞台設定は松崎さんが自宅で開く作文教室に通う川口蒼くん(西柴小4年)が考えた。絵は松崎さんがSNSで知り合った矢原由布子さん(港南区在住)が担当。これまでに原画1枚を仕上げた。
松崎さんは、出会った当初はおとなしかったという四郎くんが「積極的に意見を出せるようになった」という。また、四郎くんとの出会いや本を通じて「小児がんを知らなかった子どもが(病気や命について)考えるようになった」と話し、本をさらに多くの人に読んでもらい、思いやりの心の輪を広げたいという。本は来年6月に出版予定。
「レモネード屋さん」開く
松崎さんと四郎くんの出会いは2年前。SNSを通じて四郎くんの母・佳子さんとやり取りしたことがきっかけだ。松崎さんと佳子さんは子どもたちが良い本と出会い、考える力を育んでもらおうと昨年10月、西地区センターを活動拠点にした作文教室を立ち上げ。四郎くんをはじめ、小学1年から6年までを指導する。
本の出版は1月に四郎くんが発案した。四郎くんは小児がんと闘う少女がレモネードを売って病気の子どものために募金を集める物語『ちっちゃなアレックスと夢のレモネード屋さん』を読み、自らも昨年から、友人やボランティアと一緒にレモネードを販売。収益を小児がんの治療研究のために寄付した。今年は12月9日、西区南幸で開いた。23日も午前11時から行う。
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