昨年10月から金沢区西柴にあるNPO法人さくら茶屋にししばが週1回、運営するさくらカフェで介護予防プログラムを実施している。住民ボランティアが主体となり、地域での介護予防や生活支援の充実・強化を目指す。
「西柴地域は、徒歩圏内に地域ケアプラザがなく、地域で介護予防に取り組みたいと以前から思っていた」と話すのはさくら茶屋の岡本溢子理事長。昨年春に横浜市の「介護予防・生活支援サービス補助事業」を知り、地域ボランティアでもできる介護事業ということで、手を挙げたという。
さくら茶屋はこのプログラムを「げんきライフ」と命名。主な対象は要支援1、2の認定を受ける人だが、健康維持を望む高齢者にも参加してほしいという願いを込めた。毎週木曜日の午前10時から午後1時まで、さくらカフェで開催している。内容は、十数人という少人数で、体操や朗読、ゲームなど毎回スタッフが考えたプログラムを楽しむ。さくら茶屋の昼食を楽しみに通う人も少なくないという。岡本理事長は「参加者が主人公になれるような居場所になれば」と話す。
経験生かした内容
2009年にオープンしたさくら茶屋は、これまで健康体操教室や認知症カフェ、折り紙教室など介護予防につながる様々な取り組みを展開してきた。岡本理事長は「今までの経験が生きた」と話す。げんきライフの代表は、福祉関係の仕事をしていた炭竃美枝さんが務める。「私はボランティアとしてはまだまだ。地域の中でずっとやってきたスタッフがいるからできたこと」と話す。参加者からは「全部楽しい。家にいても刺激がないので、ぜひ続けたい」「食事がとても美味しい。外にあまり出ないので気がまぎれる」などの感想が聞かれた。近隣で通える手軽さも受け、参加者は徐々に増えているという。
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