金沢区富岡東在住で、市立横浜総合高校(南区)ボクシング部2年の前田ルナさんが昨年12月、鳥取県で行われた「全日本女子ボクシング選手権大会」ジュニアのライトウェルター級(64kg以下)で準優勝を果たした。
大会はアマチュアボクシングの高校生日本一を決めるもの。前田さんは同じ富岡東在住の古澤和敏監督=人物風土記で紹介=の指導を受ける。同大会には前年に続き、2年連続での挑戦となった。
三重県の選手と対戦した初戦。持ち味であるフィジカルの強さで前進し、ワンツーからの連打でペースを渡さず、レフェリー・ストップ勝ちを呼び込んだ。
決勝は青森県の選手に僅差の判定で敗れたが、初戦負けを喫した前年の悔しさを晴らした。前田さんは「自分から攻めることができた。応援してくれた人に感謝の気持ちしかなかった」と勝利の瞬間を振り返った。
”ボコボコ”で奮起
前田さんは八景小、金沢中出身。キックボクシングをしている父親の友人を見て、リングで勇敢に戦う選手に憧れを抱いた。
中学2年で世界王者を複数輩出する名門・大橋ボクシングジム(神奈川区)に入門。初めての実戦練習は「同じ女子選手にボコボコにされた。もっと強くなりたいと思った」という。トレーナーの勧めもあり、ボクシング部がある同校へ。部活動のほか、現在も同ジムで練習し、技術を磨く。
古澤監督はアマチュアボクシング元全日本王者。市立高校の教員として複数の全国出場選手を育てた名将で、今大会も前田さんを含む、計3選手を準優勝へと導いた。「必死に戦っていた。右ストレートに良いものを持っている」と前田さんを評価する。前田さんは「全ての大会で金メダルを獲りたい」と今後の目標を話した。富岡東の”師弟コンビ”で高校女子ボクシングのリングを熱くする。
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