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島倉社長の きもの放浪記【4】 職人との交流が”ほんまもん”創る 「売りたい」よりも「お伝えしたい」――そんな思いから金沢文庫のきもの処「志まくら」が、きものに関するよもやま話をシリーズでお伝えします
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私はこれまで伝統を紡ぐ職人たちが作った着物にこだわり、商いをしてきました。産地の染屋や織屋に直接足を運ぶからこそ、見えたことも数多くあります。
京都にある江戸小紋の染屋さんに足を運んだ時のこと。店主は「ウチはきちんと伝統的な手仕事で染め上げている」と話していました。生地を見ると、しっとりとした独特の色がキレイでしたが、どうも「腑に落ちない」。そこで、後日アポなしで作業場を訪れてみました。職人さんが使っていた道具から、伝統的な仕事をしていないことはすぐ分かりました。店主は「しょうもないもん、みられちゃったな」とバツの悪そうな表情をしていました。染屋には湿度が必要なので、朝早く訪ねてみて、「水を撒いているかどうか」を見るのも、仕事を見極めるポイントのひとつです。
産地の職人さんたちは、常に情報を欲しています。私は「どんなものを作ればいいか」を職人さんに伝え、一緒に着物を創ることをモットーにしています。かつては問屋も職人さんに指導して着物を作っていましたが、現在はムダを省くことが優先される時代。数字にとらわれすぎて”ほんまもん”を生み出す感動を忘れているようです。車のハンドルも遊びがあるからこそ、真っ直ぐ進むのですから…。
志まくら
横浜市金沢区泥亀1の17の8
TEL:045-784-8179
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