磯子区杉田にある市立杉田小学校(村上裕子校長)6年3組の児童は杉田のまちをきれいで安全な場所にしようと、1年間をかけて行う総合学習「杉田の時間」に取り組んでいる。
6年3組は昨夏、学校周辺を歩くフィールドワークを実施。タバコの吸い殻などのごみが多く捨てられていることを知り、「安全できれいな地域として、杉田のまちを有名にしたい」という目標を定めた。
その後はグループごとに実践できることを検討。ポイ捨て防止を呼び掛ける「タバコを捨てないあなたが好き」などのメッセージを書いたイラスト付きのポスター(案)作りに着手し、歩行者の目に入る場所に貼って注意喚起することを決めた。また、ごみが目立つ道路に名前(愛称)を付け、地元住民にその場所への親しみを持ってもらい、ポイ捨てを少なくしようと考えた。愛称の候補には杉田の”ゆるキャラ”「ウメニー」を活用した「ウメニーゴミ0(ゼロ)通り」や「クリーンロード」などが挙がる。
1月11日には、児童が区役所職員らと一緒に学校周辺を清掃した。自分たちが住む地域を理解し、まちのためにできることについて考え、より説得力あるポスターの制作や愛称決定につなげようという思いからだ。稲木詩さんは「愛着が湧く名前を付けてポイ捨てをなくしたい」と意気込む。
今後は1月20日に行われる同校の授業参観「杉田っ子発表会」などを通じて他クラスの児童や教諭、保護者らの意見を取り入れながら、まちの美化に向けた活動を推進していく。
6年3組はそのほかにも、街灯が少なく、夜に危険を感じる道や杉田駅周辺に不法駐輪が目立つことなどを調べた。担任の鬼澤大地教諭は「子どもだから気付けること、出せるアイデアがあると思う」と話す。地域美化と安全に向けて”小学生ができること”を行動につなげたい考えだ。
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