金沢区災害ボランティアネットワークの代表として区民の防災意識向上を図る 深浦 茂晃さん 金沢区能見台在住 54歳
アフター5はボランティア
○…3・11から7年が経ち「あの日のことは忘れてはいけない」との思いを強く持つ。発災時にセンターを立ち上げ、地域のニーズとボランティアの担い手をマッチングさせる金沢区災害ボランティアネットワークの代表に昨年5月就任。横浜防災ライセンス・金沢の副会長やアマチュア無線の副支部長も務める。各地域の防災訓練に参加し「日頃から顔の見える関係を築くことが大事」と話す。
〇…熊本県出身。日立製作所への就職を機に横浜に。能見台には20年前に移り住んだ。10年前に町内会長を務めたことが地域に目を向けるきっかけとなった。9年前に災ボラに入会。「『救える命を救いたい』との会員の言葉に共感して」。震災発生後、これまで4回被災地を訪れ、海底に沈んだ物品の引き上げの手伝いなどを行った。そこで感じた思いは「人手が足りていない。復興もまだまだ」。ボランティアの重要性を実感している。
〇…「子どもの成長を記録したい」と始めた写真は、今では20年続く趣味に。「興味を持つとトコトン打ち込む性格」から、通信教育で一から勉強し、金沢区観光協会主催のコンテストでは入賞した実績も。災害時に被災した外国人の力にもなりたいと、赤十字語学奉仕団に加入し病院の医療通訳を勉強中。東京五輪・パラリンピックのボランティアにも興味があり、国家資格の全国通訳案内士の取得を目指している。「仕事は社会貢献、ボランティアは地域貢献。アフター5はボランティア活動ですね」
〇…社内ボランティアで7年間、東京の小学校でユニバーサルデザインについて出前授業を行った。児童と接し「子どもたちへの防災教育にも力を入れていきたい」との思いが芽生えた。昨年は被災者を講師に招いた親子向けの講演会も企画。「人の役に立ちたい」との思いで入会した災ボラの活動は10年目に。「金沢区の防災意識向上に少しでも貢献していきたい」
|
<PR>