4月1日付で磯子消防署の署長に就任した 加賀谷 敦己さん 金沢区釜利谷西在住 53歳
”ヒューマンな心”を持って
◯…進路に迷っていた大学4年生の時、高校の先輩からの「ありがとうと言われる仕事だぞ」との言葉で消防職に。磯子区での勤務、署長はともに初。「歴史がある街で緑や公園が多くホッとする感じ」と街の印象を語る。署員への第一声では「新しいことにチャレンジして部署を越えて一丸となって仕事に取り組もう」と伝えた。「職場が活性化しないと区民の安全・安心は守れない」との思いは強い。
〇…約30年のキャリアを「自分でも異色だと思う」と振り返る。消防出張所の新設など「局の方針を決める部署」の消防企画課に11年勤務。38歳の時に当時では珍しい市総務局人事部に出向。消防局をとびこえた市全体の人事を経験。全国消防長会への出向時に発生した東日本大震災では全国から消防車を集め、被災地に送る橋渡し役を担った。これらの経験から「常に何が必要かを考え、新しいことにチャレンジすることへの重要性を感じた」。署長職にも生かしていく。
◯…横須賀市出身。「友達もプレーしていて自然な形で」野球の道へ。高校では捕手としてチームを支えた。部員が少なかったため、グラウンド整備を率先して行い「チームワークの大切さを学んだ」。当時の仲間とは今でも一緒にプレーする。身体を動かすことが好きで、住まいに近い金沢自然公園でのランニングは心身を癒すひと時だ。
〇…「磯子の街から1件でも火災を減らすことが今の目標」。署員一人ひとりが役割を担うことが大事だと考える。区民にも防災への意識向上を呼びかけていく。「人に頼られるのが消防の仕事。だからこそ相手の気持ちに立ち、”ヒューマンな心”を持つことが大事」。これまでの経験を伝えながら、署長として仕事に邁進する。
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