感謝状を手に取る櫻田さん（左）と小高署長
火災を未然に防ぎ住民の安全確保に貢献したとして、磯子警察署は４月23日、滝頭小学校６年の櫻田真央さんに感謝状を贈った。櫻田さんは隣りの住宅からの火災報知器の音を聞き、消防署に連絡。冷静な対応で火災を未然に防いだ。
４月２日午後６時45分頃、自宅にいた櫻田さんは、隣りの住宅から火災警報器が鳴っていることに気づき、焦げたにおいがしたことから１１９番通報した。駆けつけた消防隊が空だき状態の鍋を発見。火が出る前に対処し大事に至らなかった。住宅には70代の女性が別の部屋にいたが、警報器の音に気付かなかったという。けが人などはなかった。
「『火事です。火事です』という音と声が聞こえ、焦げたにおいもあり火事だと思った。学校での避難訓練で報知器の声を聞いていたので落ち着いて対応できた」と櫻田さんは振り返る。
感謝状贈呈式は、同小の全校朝礼で23日に行われた。磯子警察署の小高藤安署長から櫻田さんに感謝状が手渡されると、全校児童から拍手が送られた。
小高署長は「通報がなかったら、火災になっていた可能性が高かった。素早い、冷静な素晴らしい対応だった」と櫻田さんをたたえた。
同小の鵜飼数夫校長は「普段の避難訓練や安全教室で火災などへの対応は指導しているが、実際の現場で対応するのは大人でも難しい。そんな中で落ち着いて消防署に連絡をした櫻田さんの行動は本当に立派だと思う」と話した。
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