第100回全国高等学校野球選手権記念南神奈川大会の決勝が7月29日、横浜スタジアムで行われ、横浜高校(金沢区能見台通)が鎌倉学園を7対3で下し、3年連続18回目の優勝を果たした。同校の夏3連覇は初めて。
決勝の相手は、万波中正選手(3年)が「一番意識するチーム」と話した鎌倉学園。昨秋に8対15で8回コールド負けを喫し選抜への道が絶たれた因縁の相手だ。
雪辱に燃えるチームは初回から相手を圧倒。4番万波選手のフェンス直撃となる2点二塁打で先制すると、3回にはまたも万波選手が特大の2点本塁打を打ちリードを広げた。守っては先発したエースの板川佳矢投手(3年)をバックがノーエラーで支えた。最終回、粘る鎌倉学園の反撃を及川雅貴投手(2年)が抑え、雪辱を果たした。
万波選手は「この試合にかける思いは誰よりも強かった。甲子園では、3年生全員で長い夏にしたい」と甲子園での戦いを見据えた。
エースの板川投手は決勝前日、コールド負けした鎌倉学園戦の動画を見て気持ちを奮い立たせた。「正直、見るのは嫌だったが、修正点を確認して試合に臨めた」と話した。
平田徹監督は、2015年秋の監督就任以来、夏は負けなしの20連勝。「今大会は、3年生のチームを引っ張る力、まとめる力が大きかった」と大会を振り返った。
主将中心に団結
昨秋の敗戦以降、チームは1カ月ほど練習で声も出ず「この時期が一番しんどかった」と齊藤大輝主将(3年)。「このままで夏に勝てるのか」。不安な気持ちを吹っ切らせたのは、平田監督からかけられた「主将のお前が引っ張らないとチームは変わらない」との言葉だった。「ダメなプレーだと思ったら、中心選手にも厳しい言葉をかけてきた」。チームは主将を中心にまとまりをみせた。
過去2回の甲子園では、2回戦、初戦敗退と結果を残せていない。昨年も主力で出場し悔しい思いをしている齊藤主将は「100回目の節目の甲子園。横浜高校の名前を歴史に刻みたい」と日本一を目標に掲げる。
甲子園大会は、きょう8月2日に組み合わせ抽選が行われ、5日に開幕する。
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