「金沢警察署にはサムライがいる」――。赤い丸に黒字で「侍」と書かれた黒の腕章をつけた警察官が、街頭で職務質問や振り込め詐欺防止を呼びかけ、日々、防犯に務めている。
この”サムライたち”が所属する「侍KANAZAWA」の発足は昨年5月。「若い人にプライドを持って仕事をしてほしい」と職質リーダーを務める川原良友さん(45)が発案した。メンバーは自発的に参加した20、30代を中心に42人が所属。「人格を磨く」「マナーアップ」「職質技術の向上」などを目指し活動する。
「腕章をつけていることで、くじけない気持ちが持てる」と話すのは、釜利谷交番勤務の福島謙治さん(33)。昨年から「侍KANAZAWA」の一員として活動する。「職質の力をつけるとともに、人間性も磨きたかった」と志願した動機を話す。
メンバー内での交流が活発で、職務上の質問がしやすくなったうえ、資料の共有で知識も増えたと自身のレベルアップを実感する。「何より、職質をするとき恐怖心がなくなった」とも。その甲斐あってか、活動開始からの検挙数は5件。「目標は刑事。今できることをやって、オールマイティに仕事のできる警官になりたい」とまっすぐに話した。
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