高齢化などによる買い物困難が課題となっている磯子区の上笹下地区で、移動販売のトライアルが今秋から始まる。ローソン栗木1丁目店が地域を巡回する予定。8月11日に行われた大崎団地自治会夏祭りで移動販売車が披露され、地元住民にPRした。
上笹下地区は、栗木、田中、上中里町、氷取沢町、峰町、杉田の一部の約8100世帯で構成される。高齢化率は区内9地区で2番目に高い。坂道などのアップダウンが多く、スーパーなども少ない地域だ。同地区では、数年前から区長と地域課題について意見交換する「コスモスミーティング」で、買い物困難が話題にあがっていた。
こうした背景から、区は昨年度から上笹下地区をモデル地区とした「買い物支援モデル事業」を展開。昨年度は事業者が見つからず、今年度も引き続き取り組んでいた。
今回、事業者として手をあげたのが、ローソン栗木1丁目店。同店は14年前に開店。オーナーの西部雅彦さんは「開店当初から来て頂いていた常連さんが、高齢で来られないとの声を聞いていた。地域貢献としてお手伝いできれば」と話す。
周知と収益がカギ
移動販売をPRしようと、8月11日の夏祭りで販売車が初めて披露された。25日の栗木町内会の夏祭りでも出店される予定で、住民への周知に力を入れている。
大崎団地自治会の大蔵一真会長は「まずは皆さんに知ってもらうことが重要と考え多くの人が集まる夏祭りに来て頂いた。事業を継続させるためには、多くの人が利用することと、事業者の収益性も大事になってくる」と話した。
今後は、巡回コースや回数などの詳細が決まりしだい、秋ごろをめどにトライアルを実施する予定。ニーズや利用者数、収益性などを調査し、本格実施を検討していくという。
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