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金沢区災ボラ 「子どもにも防災力を」 プロジェクト立上げ講演会

社会

公開:2018年8月30日

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被災経験を話す小山さん(左)と齋藤さん=写真上=、小学生がクイズに答える一幕も=同下
被災経験を話す小山さん(左)と齋藤さん=写真上=、小学生がクイズに答える一幕も=同下

 金沢区災害ボランティアネットワーク(災ボラ)は今年4月、地域の小・中学生の防災力向上のための事業「てんでんこ金沢プロジェクト」を立ち上げた。8月22日は同プロジェクトの一環として、この活動をするきっかけとなった佐藤敏郎さんの講演や2人の「被災地の学生語り部」を迎えた「お話会」を開催した。

 「てんでんこ」とは「各自」のこと。津波がきたら各自ばらばらに一刻も早く高台に逃げて、自分の命を守れという標語となっている。

 区災ボラが改めてその重要性を感じたのは、昨年8月に行った佐藤さんの講演だった。佐藤さんは東日本大震災で宮城県石巻市の大川小学校に通っていた当時12歳の娘を亡くした。その後、「小さな命の意味を考える会」を主宰し、各地で講演などを行う。現在、同プロジェクトリーダーを務める服部誠さんはその講演で、「子どもたちも防災について真剣に学ぶ必要があると切に感じた」と振り返る。その後、横浜市が募集する地域をよりよくするための事業アイデアに応募。助成団体に採択され、今年4月に正式に「てんでんこ金沢プロジェクト」が始動した。

伝える方法を模索

 同プロジェクトは7月から8月にかけ、小学生の防災意識を育てる「防災遠足」や乳幼児と保護者を対象とした「おやこ防災デイキャンプ」、関東学院大学学生と協働で「防災ゲーム体験」を実施。どんな取り組みがどの世代に効果的かなど、ニーズを探ってきた。

 22日は佐藤さんの講演のほか、「被災地の学生語り部お話会」も。現在、宮城県東松島市に住み、語り部活動をする小山綾さん(19)と齋藤茉弥乃さん(同)が当時通っていた野蒜(のびる)小学校近辺の写真を交えながら、震災の記憶を話した。また、防災クイズで小・中学生とやりとりする一幕も。「年代の近い学生語り部の言葉は、子どもや学生たちにもスッと入っていたよう」と服部さんは話した。

 同プロジェクトは9月7日(金)午前10時から「家族を守る防災力UPセミナー」を横浜市立大学金沢八景キャンパスピオニーホールで開催する。講師はアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。参加費は1000円。定員は50組の親子。申し込みは【メール】tendenkokp@gmail.comへ。問い合わせは服部さん(【携帯電話】080・5095・5763)へ。

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