金沢区鳥浜町の横浜南部市場に建設される複合商業施設「(仮称)BRANCH(ブランチ)横浜南部市場」の安全祈願祭と起工式が9月13日、関係者らを招き行われた。同施設は来年9月のオープンを予定している。
2015年3月末に、中央卸売市場の役割を終えた横浜南部市場。横浜市は加工・配送、流通で本場を補完する「物流エリア」と、食を中心とした賑わいを創出する「賑わいエリア」に分け、事業を進めてきた。
17年には「賑わいエリア」の事業者に大和リース株式会社が決定。【1】発見「いつも新鮮な発見がある店舗群」【2】体験「五感で食を体験できるコンテンツ」【3】発信「地域の食と食文化の発信」の3つを基本コンセプトに整備と運営を行っている。
年内には同施設のテナントが決まってくる予定。地元色が打ち出せるよう、県内企業を中心にしたい考えだ。オープンは来年9月、ラグビーW杯前を予定している。「市場の事業者の方々と力を合わせてにぎわいを創出し、より一層、南部市場を盛り上げていきたい」と大和リース横浜支店流通建築リース営業所の藤本真司所長。また、地元の学校や商店街、自治会など周辺団体と連携を図りつつ、食関連のイベントなどの開催も検討している。
開業に向け、市は市場前の国道357号線の車線拡幅工事などを実施。また、シーサイドライン南部市場駅からの歩道橋の延伸工事も行う。
関係者と連携も
工事は開始されたが、市場内の食品関連卸売センターや水産棟の店舗は、通常の営業を継続している。横浜南部市場水産業協同組合の瀧澤博理事長は新施設に対し、「新たな賑わいの創出に期待したい。また、連携できるところは協力を惜しまない」と話す。期待と不安の入り混じった眼差しを向けるのは、南部市場共栄会の柴岡義幸理事長。「人が集まる仕組みを作ってもらう以上、それに応えて商売しないと。営業時間や内容など変化が必要とされるので、どう変われるかが鍵」と話した。
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