県政報告 県が東京湾での高潮被害想定を発表 神奈川県議会議員 あらい絹世
今年の夏は各地で大規模な災害が発生しました。特に近年、台風が大型化する中で被害も大きくなっています。気圧の低下による海面の上昇と強風により海水が海岸に吹き寄せられることで発生する「高潮」の被害も目立つようになっており、9月上旬に発生した台風21号に伴う高潮によって関西空港が浸水しました。
2017年10月の台風21号では、高潮により大磯町と小田原市を結ぶ西湘バイパスの一部が崩落したり、磯子区の港湾施設でも被害が発生しました。高潮対策の第一弾として神奈川県では東京湾に面した県内地域における高潮被害の想定案をまとめ8月に発表しました。
磯子区も浸水被害が想定
それによりますと、高潮の浸水が想定される区域は芦ノ湖の約10倍に相当する約70万平方㌔に及び、中でも湾の奥に位置し多摩川と鶴見川にはさまれたエリアで深刻な被害が想定されるとしています。川崎市川崎区ではほぼ全域が浸水し横浜駅周辺も水深3メートルの被害が見込まれています。横浜市では沿岸部全域がほぼ浸水被害を受けると想定されますが、磯子区では沿岸の埋立地周辺がこれに相当します。また、堀割川周辺が想定されます。
浸水想定区域を指定
県ではこの想定案を基に、今年度中に「浸水想定区域」を指定し、各市と相談しながら図面の作成を行うことにしています。今回の作業では「想定しうる最大規模の台風」として中心気圧が室戸台風の規模を持ち、伊勢湾台風の暴風半径とスピードで進む台風を想定して行いました。 各市では県の浸水想定区域の指定を基に、地域防災計画に「高潮水位情報の伝達方法」「避難場所、避難経路」などを加え、ハザードマップを作り市民に周知を図る段取りになっています。
なお、川の氾濫に対する「洪水ハザードマップ」や土砂災害が発生した場合の「土砂災害ハザードマップ」はすでに磯子区のHPから閲覧できますので、是非ご自宅付近の状況を確認し、避難に役立てて下さい。
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