新杉田公園(磯子区杉田)は昨年から養蜂に取組んでいる。飼育しているミツバチは初めての冬を乗り越え、啓蟄の3月6日頃から活動を活発化させている。
現在、養蜂しているミツバチは2群。同公園の倉庫脇に設置されている2つの巣箱に、約1万5千匹が生息する。活動が活発になる7月頃には倍以上の数になり、巣箱も上に積んで増やすという。
同公園で養蜂を担当しているのが三村忍さん(40)と山本まきさん(55)だ。月に1〜2回、横須賀市の養蜂家・飯倉剛さんの指導を受けながら養蜂を学んできた。「最初は怖かった。でも世話をしていると蜂に愛着が湧いてくるんです」と口をそろえる。時にはゴム手袋の上から刺されることも。「今では何とも思いませんよ」と笑う。
同公園のミツバチは半径2Kmにある花の蜜を集めてまわる。「いろいろな花の百花蜜です。季節によって、色・香り・味も違います」。年間で集まるハチミツは35〜40kg。蜜のたまった巣枠を遠心分離器にかけハチミツを採取する。瓶詰めなどの製品化は近隣施設の「地域活動ホームいぶき」が行う。同公園は「はちみつ」(30g/500円)のほか、「はちみつ飴」(400円)も販売する。
もともと環境教育を目的として開始した養蜂。製品販売のほか、梅林小学校に出向き出張授業を行うなどし、環境活動を紹介している。三村さんは「まさか自分が養蜂をするとは。新しい人と関わることで、世界が広がった」と話した。
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