団塊世代の居住者が多く、急速に高齢化が進む金沢シーサイドタウン地区。同地区社会福祉協議会らは約10年前から、自治会の枠をこえ日常の困りごとに対応できる仕組みを模索してきた。昨年12月、ついにボランティアグループ「お助け隊なみき」が発足。徐々に団体の認知が進みつつある。
「お助け隊なみき」が活動する金沢シーサイドタウン地区は65歳以上の高齢化率が3割を超える。介護認定率は低いが、住民の多くは団地建設と共に移り住んだ団塊の世代。今後さらに、単身高齢者世帯などの急激な増加が見込まれる。
「今のうちに対策をしないと間に合わない」。同地区社協の三輪くみこさんは約10年前からそんな危惧を抱いていた。「自治会ごとの助け合いは活発な地域だが、すべてに助け合い団体があるわけではない。自治会の枠を超えた組織の必要性を感じていた」と振り返る。
そんな中、2016年から同地区社協と区社協、富岡東地域ケアプラザ、並木地域ケアプラザの4者で具体的な助け合いグループの立ち上げについての協議を開始。翌17年にボランティア講座を開催し、担い手の育成に乗り出した。現代表の福田幸雄さんも受講者の1人。「自分たちの町は自分たちでなんとかしないと」と参加した動機を話す。
無理せず活動継続を
お助け隊なみきは毎週火曜日、富岡並木ふなだまり公園にあるボート小屋で依頼を受け付ける(9時から正午)。相談内容は買物の付き添いや庭の草むしり、電球の交換など多種多様。「何でも出来るわけではないが、少しでも困っている人の力になれれば」と話す。電話(【携帯電話】080・8440・6006)での相談も可能。同地区の住民が対象。
現在、メンバーは社協などの担当者を含め33人。「長く続けるには無理をしないことが大切」と福田代表。ボラ講座などを開催し、メンバーを増やしたい考えだ。「自分の得意分野を生かしてみませんか」と参加を呼びかける。
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