金沢消防署は、京浜急行バスなどと5機関合同で、集団救急事故対応訓練を6月19日、関東学院大学金沢文庫キャンパスで行った。運行中のバスが車両事故に遭い、多数の負傷者が発生したと想定。国際イベントの開催を控え、各機関との連携を確認した。
今回の訓練は、9月のラグビーW杯や来年に迫った東京五輪・パラリンピックなど国際的な大規模イベントを控え、多数の負傷者が発生した際の対応を確認しようと実施。金沢消防署のほか、関東学院大学、京浜急行バス、横浜南共済病院(救急医療チーム)、釜利谷連合町内会が参加した。
訓練では、運行中のバスに車両が衝突し多数の負傷者が発生したと想定。乗客役を務めた釜利谷連合町内会の会員が、駆け付けた救急隊に救助され、負傷状況によって治療の優先度を決めるトリアージが行われた=写真。さらに、横浜南共済病院の救急医療チーム(YMAT)との連携も確認された。消防指揮本部による災害状況把握や負傷者管理なども行われた。
相次ぐ事故うけ
6月に入り、横浜市内では、シーサイドラインの逆走や横浜市営地下鉄の脱線など事故が相次いで発生している。こうした状況もあり、参加した職員らは大きな声を出し指示をするなどし、訓練会場は緊張感に包まれていた。金沢消防署の伊藤賢司署長は「このような訓練は繰り返し行う必要がある。継続して行っていきた」と話した。
初めてトリアージを体験したという釜利谷連合町内会の関ヶ谷自治会・原俊夫副会長は「実際に事故が発生したらもっとパニックになると思うが、対応などの一連の流れを体験できたことは少なからず安心につながる。参加できてよかった」と感想を話した。
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