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金子さんの草花の不思議発見! 第31回 ハス 初恋の相手はコガネムシ 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

公開:2019年7月11日

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 水面に美しく花を開き、楽しませてくれる「ハス」(写真上)のお話です。

 花をよく見ると花弁状がたくさんついていますが、外側から4〜5枚が萼片で、内側に約20枚の花弁が中央に向かってらせん状に並び、さらに雄蕊、雌蕊と続いています。中央の雌蕊は平らな円盤状(花床という)になっていて、花後には円盤状にあるたくさんの穴に種子ができます(写真下2枚)。

 こうした花のつくりは非常に原始的な植物で、恐竜の時代から存在していました。それまでの花は風媒花で、ハスが出現した時代から虫媒花が増えてきました。この時の花粉の運び屋の昆虫は、コガネムシの仲間だったので、ハスにとってはコガネムシが「初恋の虫」であったわけです。コガネムシは体がずんぐりと重く、花に着地するのが下手で、ドーンと着地してから歩き回るため、ハスはコガネムシのために動きやすいよう、花の形を円盤状にしました。その後、動きの活発なハチやアブの仲間が現れ、多くの花粉を運んでくれるようになりました。しかし頑固なハスは、今でも円盤状のつくりで、古いコガネムシとの約束を守り続けています。
 

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