乳幼児を中心に、口の中や手足に水泡をともなった発疹がでる「手足口病」が全国的に流行している。7月4日には、第26週(6月24日〜30日)の定点あたりの手足口病の患者報告数が横浜市全体で6・84人となり、流行警報が発令された。例年同時期の報告数を大きく上回り推移している。
磯子区の定点あたりの平均患者数は25週で1・50人だったが、26週に入り5・25人に増加。金沢区も1・20人(25週)から4・60人(26週)に増え、今後さらなる拡大が予想される。市担当者は「手足口病は7月が発症のピーク。今後、増加するとみられるので、こまめな手洗いなど予防を徹底してほしい」と注意を呼びかける。
9割以上が5歳以下
感染症である手足口病の潜伏期間は3日から5日間。乳幼児や子どもに多く見られ、直近5週間では5歳以下が全体の92・4%を占める。
症状は軽い発熱と食欲不振、気分不快で始まり、しばしばのどの痛みを伴う。発熱から1、2日で口の中や手足などに水ぶくれができる。
手洗いの徹底を
特別な治療は必要としないが口内の発疹が痛みを伴い、水分や食事を摂ることが困難になった場合は、脱水症状への注意が必要だ。また、発熱の多くは38℃以下で、1週間程度で自然に治るが、ごくまれに髄膜炎や急性脳症を合併する場合も。「高熱が出る」「嘔吐する」「頭を痛がる」「視線が合わない」「呼びかけに答えない」「水分が取れずおしっこがでない」などの症状がある場合は受診が望ましい。
感染経路は飛沫や接触、糞便など。「まずは患者もその周りの人も手洗いの徹底が大切。特に、おむつを替えた後はよく手を洗い、おむつを適切に処理してください」とアドバイスする。
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