6月30日に能見台駅前で行われた七夕祭り。サッカーのユニフォームの上に揃いのはんてんを羽織り、七夕飾りや巨大流しそうめんの準備をする学生の姿があった。
中心となって動いていたのは関東学院大学体育部連合会サッカー部の小池駿さん(4年)。名刺の肩書には「副主将」に並び「地域貢献課長」の文字があった。同部は今年4月、「活動の幅を広げよう」と地域貢献課を立ち上げ、8人のメンバーで活動する。
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同部は関東大学リーグの2部に所属。小池さんは、強い上に地域貢献にも力を入れている他大学の部と比べ、「活動の狭さ」を常々感じていた。
プロ選手を目指し、サッカー一筋に打ち込んできた小池さん個人にも3年の夏、変化が。サッカーの実力不足を実感し、就職しようと決めた。「人生で一番つらくて。サッカーをやる意味が分からなくなった」。練習もおざなりに。監督の「今のお前、カッコ悪いぞ」という言葉が胸に刺さった。
行動する大切さ学ぶ
「チームと個人の価値を高めるため、地域貢献で活動の幅を広げよう」。考えた末、薩川淳貴主将に相談すると「いいね、やりたいね」の返事。監督も背中を押してくれた。今年春からミーティングで何が出来るかを話し合い、清掃活動など「出来ること」から活動を開始。様々な場で「地域貢献がしたい」と発言していると、能見台七夕祭りの実行委員と知り合い、手伝うことになった。「行動すると、進んでいく。実行することの大切さを知った」と小池さん。「狭かった世界が広がっていくのを感じる」と感慨深げに話す。
次は「保育園などでサッカーの楽しさを伝えたい」と目を輝かせる小池さん。1年続けて実績を残し、後輩につなげたいとも。サッカーに地域貢献に多忙な日々をおくるが、「やりたいことをやっていると疲れないですね」と笑顔を見せた。
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