関東学院大学(金沢区六浦東)がこのほど、横須賀市鷹取1丁目の木造2階建ての空き家を改修し、学生が居住しながら地域交流の拠点として開放する「守谷ノ間(もりやのま)」を開所した。7月20日にお披露目会が行われ、地域住民ら約50人が参加した。
空き家が増加する谷戸地域のコミュニティ再生への取り組みとして、横須賀市と関東学院大学が協働で新たな交流拠点の創出を図るもの。改修したのは、追浜駅から徒歩8分ほど、築80年の木造2階建て。1階の約18畳を地域拠点として開放し、2階の2部屋と1階の1部屋を学生の居住スペースとして貸し出す。
同大の人間共生学部共生デザイン学科が建物の内装や一部の改修を担当し、運営は法学部が担当する。キッチンや水道設備などの大規模な工事は地元工務店に依頼。今年2月から6月に、約300万円で改修が行われた。特長は縁側に設けられた大きなウッドデッキ。秦野の檜を使い、加工や仕上げを学生らで行った。
改修にかかった費用は市が負担。今後は家賃の補助も行っていく。すでに、同大法学部の3年生1人が住み始めている。
活用を地域に提案
お披露目会では、集まった地域住民に対し学生らが施設の紹介や使用時のルールなどを説明したほか、ビンゴゲームで交流する場面も。学生は「子どもから大人まで集える企画を開催していきたい」と展望を話した。会に出席した鷹取町内会会長の座間味隆さんは、近隣の町内会館で麻雀や料理教室などを行っている。「守谷ノ間でも同様のサロンを開き、近隣住民の交流拠点にしていきたい」と話した。居住する学生は、地域活動に積極的に参加していくという。
同大ではこれまでも追浜地区で空き家を改修・活用したプロジェクトを展開。地域交流拠点の「おっぱまのま」や、ベトナムの留学生向けのシェアハウス「バンマイおっぱま」などを手掛けた。
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