製品をもつ高木社長
福浦にある株式会社光洋-ディスパースが開発・製造する大人用紙おむつテープタイプ「ディスパース幅広テープ」が、日本デザイン振興会が主催する２０１９年度グッドデザイン賞を受賞した。同社の受賞は初。
同社は１９７３年の創業以来、病院や介護施設などで使用する業務用の大人用紙おむつを専門に製造販売してきた。
初めてでも使用できる
今回受賞した紙おむつは、介護スタッフが現場で初めて使用する時でも、正しく使えるようなデザインにした。丸や四角、ダイヤの形を取り入れ、テープを止めた位置で使用者の適正サイズ（Ｓ・Ｍ・Ｌ）を一目でわかるように工夫した。
さらに、おむつの外側に、市松模様を入れ、体に対し正しい位置になっているかをわかるように。左右バランスが違う場合は、模様が左右均等に見えないため一見で気づくようなデザインにした。同社によると、２０１７年ごろから考案し試行錯誤を経て約半年間かけてこのデザインに至ったという。
審査員は「介護製品では介護者、被介護者の双方の視点が必要。このような工夫は介護者に余裕を与え、被介護者の快適さや尊厳が保たれている」とコメントし評価した。
高木孝昌社長は「今回の受賞を機に、多くの方に当社の製品を知ってもらえる機会になったのでは」と受賞を振り返った。
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