3月28日に多世代交流コンサートを開くブラストファンクラブの代表を務める 伊川 和美さん 金沢区寺前在住 48歳
「楽しみながら」を力に
○…小学校の特別音楽クラブに所属する児童の「練習場所がほしい」という思いを受け2018年、ブラストファンクラブを発足させた。小学生から70歳代までが所属し、好きな楽器で好みの曲を自由に演奏し合う。いわく「野良ミュージシャンの集まり」。自身も中学・高校と吹奏楽部でトロンボーンを演奏していたこともあり、約30年振りに楽器を手にした。「やっぱり音楽って楽しい」とにっこり。
○…書道の師範免許も持つ。本格的に書道を始めたのは20代半ば。母親の知り合いで姉のような存在だった人と再会し、書道を教えていることを知った。丁度、勤めていた生花店でカードを書く機会が増え、「もっとうまく書きたい」と思っていたころ。誘われるままに通い、書道展に出展するようになった。「結婚や出産で辞めないで」と師匠に言われ、3人の子どもを連れて練習に通ったことも。「第2の実家みたいな場所。気軽に行っていたけど、後ですごい先生と気づいた」
○…音楽にも書道にも共通するモットーは、叱ったり無理強いはしないこと。「自分も小学生の時に書道を習っていたからわかる。嫌々やっていると結局は続かない」。1つの線がうまく書けていれば、きちんとほめる。「その上で、ここをこうしたら、もっと良くなると伝える。音楽も同じだと思う」。楽しいから続けて、気が付いたらうまくなっている――そんな循環を作れればと願う。
○…自主活動を続ける中、「初心者にこそ専門家のアドバイスが必要」と感じ、今後は講習なども強化していく予定だ。「音楽を一緒に楽しみたいという人たちで少しずつメンバーが増えてきた。課題はあるが、楽しみながら続けていきたい」と話した。
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