今年4月に氷取沢高校と統合する磯子高校(久祢田啓嗣校長)で、3年生の有志生徒が窓や黒板に絵を書き、学び舎に別れを告げる企画が行われた。
3月末で43年の歴史に幕を下ろす同校。校舎を使い思い出を残せないかと、久祢田校長が窓や黒板に絵を書く「ウインドウ・黒板アート」を企画。1月には武蔵野美術大学の学生が窓に絵を書いていた。また、2月中旬には、制作を依頼していた磯子区岡村在住の画家・塚田麻美さんが、鳥が羽ばたく絵を完成させていた。
「私たちも書きたい」
卒業式を3月7日に控える中、与安透副校長によると、美大生や塚田さんが制作したウインドウアートを見た3年生から「私たちも書きたい」との声が上がったという。2月13日には、9人の生徒が窓や黒板に「春夏秋冬」をテーマに絵を書いた。さらに、2月27日には、目黒朱乃さん(3年)と廣川貴咲さん(同)が参加し、秋をテーマに紅葉などを窓に表現した。絵を書くことが好きで卒業前に何か残せないかと、参加を決めたという2人。「私たちも卒業するが、校舎も幕を下ろすタイミング。磯子高校最後の卒業生として感謝の思いを込めて絵を書いた」と目黒さん。また、廣川さんも「絵を書くことで校舎にお別れを告げられたと思う」と話した。
横浜氷取沢高校に
磯子高校は1977年創立。県立高校改革の一環として、今年4月に氷取沢高校(磯子区)との統合が決まっていた。新校となる「横浜氷取沢高校」の校舎は氷取沢高校を使用する。
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