賛成討論
第1回横浜市会定例会が3月24日に閉会し、令和2年度予算が成立しました。私は採決に先立ち予算案に賛成の立場から自民党議員団を代表し討論を行いましたので、その概要をお伝えします。
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我々は今、未曽有の危機に直面しています。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、多くの市民や事業者が先の見えない不安を抱えています。現代は不安定で先の見通せないVUCA(ブーカ)の時代とされていますが、不安要素を挙げれば枚挙にいとまがありません。このような時にこそ、我々議員には、市民や事業者の方々に寄り添い、その不安や痛みに共感し、それを解消するための方策を行政と一丸となって具体化し、実行する力が求められているのです。令和2年度予算案について、「政策展開」「財政運営」「新たな行政」の3つの観点から意見を述べさせて頂きます。
【政策展開】わが党が横浜におけるSDGsの目標達成に向けて作成した政策集「責任と約束」の項目に照らすと「すべての人に健康と福祉を」「住み続けられるまちづくり」「働きがいも経済成長も」といった事業で予算が拡充されていることが評価できます。また「子育てや教育関連」「環境関連」でも現状や将来の課題に対応した予算案となっています。
【財政運営】人口減少社会の到来により本市の基幹税である個人市民税がやがて減少に転じる一方で、社会保障関連経費は増加し続けることから都市の経営が一段と厳しくなります。将来世代に過度な負担を先送りしない自律的な財政運営を行う必要があり、予算案では「一般会計が対応する借入金残高の管理」や「未収債権額のさらなる縮減」「保有資産の戦略的活用」などを財政目標に掲げ「施策の推進と財政の健全性の維持の両立」に取り組んでいることを評価します。
【新たな行政】IoT、ビッグデータ、人工知能などの第四次産業革命に伴い、Society5・0が社会のあらゆる分野で進展し、5Gや関連サービスによって私たちの生活は一変します。本市においてもこうした時代の変化に機敏に対応することが求められています。予算案では働き方改革による一層の効率化を進めるための新たなシステム構築やデータマネジメントのさらなる進展が図られています。
以上の観点から原案に賛成の立場で討論を行ってまいりましたが、本市を取り巻く目前の課題も長期的かつ構造的な課題も大変深刻であり、従来の考え方にとらわれることのない解決策が一層求められています。引き続き、政策集「責任と約束」に掲げる取組を推進するとともに、今回のような新型コロナウイルスや自然災害といった不測の事態に直面する市民の方々の声に耳を傾け、行政と連携して即応した施策の展開に努めてまいります。SDGsが掲げる「地球上の誰一人として取り残さない」との達成目標に果敢に挑戦し続ける決意を表明し賛成討論といたします。
横浜市会議員 関勝則
〒 235-0036 磯子区中原 2-1-20 ビラ中原 1F
TEL:045-770-5602
FAX:045-770-5603
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