県政報告 新型コロナウイルスへの神奈川県の取り組み 神奈川県議会議員 あらい絹世
1月16日、神奈川県在住の男性が国内で初の新型コロナウイルス感染者として確認され、その後、乗客に感染者がいた豪華客船が横浜港に入港し、神奈川県に注目が集まる事態となりました。
4月に入り、県内の1日の新規感染者数が30人(4月5日現在)を超えるなど増加傾向にあることから感染爆発が起きた場合、医療崩壊を防ぐため新型コロナウイルスに対応する新たな医療体制「神奈川モデル」を整備しました。これは入院が必要と診断された中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」を設置するもので、現時点では「県立足柄上病院」「県立循環器呼吸器病センター」「国立相模原病院」の3カ所ですが、今後拡大していく予定です。
また、県では取り組みを推進するため3月23日、開会中の県議会定例会に当初予算案への補正予算案を提案。総額約36億3046万円で、これを含んだ2020年度当初予算は3月25日の本会議で採決されました。補正予算の主な内容としては、◆感染拡大の防止対策に5億5340万円=児童福祉施設や介護施設等に配布するマスク・消毒薬の購入など。◆感染症患者の受入体制の整備に6億5857万円=感染症患者が入院する医療機関の簡易陰圧装置などの設備整備や病床確保に係る医療機関への病床補償、感染症患者の医療機関への搬送など。この他に、県衛生研究所と理化学研究所が共同開発した、最先端技術を利用した新型コロナウイルスの迅速検出法の実証研究費に1000万円を計上。
大勢が参加するイベントの中止、外出や観光の自粛などで生産・消費・サービス活動が停滞し経済に悪影響をもたらすことにどう対処するかが大きな問題になっており、県でも中小企業を中心にさまざまな対策を講じていますが、今回の補正予算でも特別融資を受ける際の引用保証料に対する補助の拡充として約3億円を計上しています。
各種施策は有効に行われなければ意味がありません。県政の一翼を担う者として引き続き提言に力を入れていきます。
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