4月1日付で磯子消防署長に着任した 川村 滋さん 磯子区在勤 55歳
今から、ここから、自分から
○…33年前、消防人生をスタートさせた磯子消防署に署長として戻ってきた。3年間過ごした磯子署は「それこそ基礎や消防のイロハを学んだ思い入れのある場所」。地域の人たちへの挨拶回りでは、昔の街並みが残る景色に懐かしさを感じた。「道を頭に叩き込んだ当時の思い出も蘇ってきました」
○…前職の旭消防署長の前には本局総務部企画課長を務めた。ラグビーW杯や東京2020の市内開催に向けて、関係局と調整する消防局の窓口担当を担った。2002年にはサッカーW杯日本組織委員会への出向も経験。「官民を超えた様々な立場の人と仕事をし、組織を構築する大切さを学んだ」。これらの経験を消防署の運営にも生かしていくつもりだ。
○…学生時代にはスキーに力を入れ、新潟県でのスキー教室のコーチのアルバイトを行った。雪国で年間約100日過ごし、準指導員の資格も取得。今でも2年に一度指導員研修に参加しスキーを楽しむ。また、ライフセービングのアルバイトでは、溺死体を水面から引き揚げる経験もした。「命より大切なものは他にない。その尊さを知った」。この経験が消防士を目指すきっかけとなった。
○…「今から、ここから、自分から」をモットーに掲げる。災害が大規模化し感染症が拡大する昨今、災害に強く、時代の変化に対応した、人に温かいチームの構築を目指す。消防はチームプレーが大切との思いから、コミュニケーションを取り職員一丸となってスクラムを組むことでチーム力が増すと考える。そのためには、困っている人がいればまず、自分からアクションを起こすことを常に意識している。「ワンチームとなって地域の安全、安心に貢献していきたい」
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