新型コロナウイルスに関する緊急経済対策として国が1人当たり10万円を支給する「特別定額給付金」のオンライン申請が5月12日に横浜市で始まった。これを受け、磯子区、金沢区役所には、マイナンバーカードの手続きや相談に訪れる人が急増。両区役所では、新型コロナウイルス感染症対策として待機スペースを設けたり、ソーシャルディスタンスを確保したりするなど「3密」を避ける対応を行っている。
暗証番号忘れ再設定
特別定額給付金のオンライン申請ができるのは、マイナンバーカードを持っている世帯主。マイナポータル上の申請画面から金融機関の振込口座などを入力し、口座確認書類をアップロードして申請する。本人確認時にマイナンバーカードの暗証番号の入力が必要で、これを忘れた場合は、市区町村の窓口で再設定する必要がある。
磯子区では申請が始まった12日、開庁時間の8時45分に約40人が列を作った。整理券を配り、3密を避けるため1階ロビーを待機スペースにし対応。翌13日にも20人に整理券を配った。訪れた人はほとんどが暗証番号の再設定や有効期限の更新、申請中にロックがかかってしまったことによる相談だった。磯子区役所戸籍課の担当者は「通常より3倍くらい来庁者が増えた印象」と話す。
金沢区役所でも、大型連休後の7日から来庁者や相談が増え始めたという。内容は磯子区と同様に暗証番号などに関するものだった。
郵送の申請も
定額給付金の申請はオンラインのほかに郵送でも行える。横浜市では5月下旬から順次、申請書を各家庭に郵送する準備を進めている。区役所を訪れた人の中には、マイナンバーカードが不要の郵送申請を知らなかった人も多かったという。区の職員は「郵送申請を案内すると帰られる人もいた」と話す。
横浜市は、暗証番号などが不明な場合は郵送申請の利用を呼びかけている。また、18日からは、専用の電話相談窓口(【電話】0570-045592)を設置した。
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