6月に入ってからの横浜の気温は、1日をのぞくすべての日が25度以上で、梅雨のジメジメと重なり蒸し暑い日が続く。例年、急に気温が上昇すると体が暑さに慣れておらず、熱中症が疑われる症状で救急搬送される人が多くなる。横浜市消防局は5月から暑さに備えた体作りなどを呼びかけ、注意を促している。
5月1日から6月12日までの横浜市内の熱中症の救急搬送は63件で、金沢区と磯子区はそれぞれ3件だった。「件数はまだ落ち着いているが、暑さはこれからが本番。十分に予防を心がけてほしい」と担当者は話す。
マスク着用の作業員救急搬送の実例も
今年、懸念されるのが、感染症対策と熱中症対策の両立だ。金沢区では、マスクを着用したまま屋外で仕事をしていた30代の男性が熱中症で救急搬送されたケースも報告されている。
厚生労働省は「新しい生活様式における熱中症予防行動のポイント」として、「適宜マスクをはずす」ことを推奨している。「屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できる場合はマスクをはずす」「マスク着用時には、負荷のかかる作業や運動は避ける」などの指針を示している。
マスクを着けているとマスク内の温度と湿度が上昇。のどの渇きにも気付きにくいという。のどの渇きにかかわらず、「こまめな水分補給」が必要だ。また、エアコンを利用時も、室内の換気を推奨している。
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