金沢区西柴にあるコミュニティカフェ「さくら茶屋」が5月、10周年を迎えた。当初は10周年を祝う会を企画していたが、緊急事態宣言の発令に伴い実施は見送った。宣言解除後の6月1日から、さくらカフェで弁当のテイクアウトを中心に営業を再開。現在は、午前11時から午後2時までに短縮して行っている。
再開初日は店外に行列ができるほどで、わずか1時間で完売した。「皆さんが再開を待ってくださっていた印象。高齢者が多い地域なので、困っている方が多かったのではと(休業中は)心苦しかった」と代表の岡本溢子さんは話す。
近所に住む60代の勝見志保さんは、「ご飯を作りたくないときに、よく使っている。再開していただき助かっています」と笑顔で話す。さくら茶屋ができて、地域が活性化したとも。「10年前とは全然違う。人との繋がりができた」という。10年間、様々な事業を積み重ねてきたことで、今や地域に不可欠の存在になったことが、コロナによる休業で図らずも証明された形となった。
秋には本を出版
少子高齢化が進む西柴団地に、住民自身が参加し支え合う街づくりの拠点が必要だとして、有志で横浜市のまち普請事業に応募したのが、2009年。翌年に見事、審査に合格しコミュニティカフェ「さくら茶屋」が誕生した。その後、買い物サポートなどの生活支援事業、健康づくりなどに取り組む「ほっとサロン」事業、2店舗目となるさくらカフェのオープンなど「地域に必要」と考える事業を次々と展開してきた。その充実した活動内容は、数々の受賞歴からも伺える。岡本代表は、「秋にはこれまでの歩みをまとめた本を出版する予定です。これからも地域に愛されるさくら茶屋であり続けたい」と話した。
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