横浜市金沢区社会福祉協議会は6月27日、新型コロナウイルスの影響で困窮する大学生を支援するため、米やインスタント食品などを1人暮らしの学生に無料配布した。食料は区内企業やフードバンク団体から寄せられた。第2弾は7月18日(土)に予定されている。
学生に配られたのは米3kgやレトルト食品、飲料、缶詰、菓子類など1週間分程度の食料。受け取りに来た学生は、持参したキャリーバッグやバックパックに詰め替えて持ち帰った。横浜市立大学の2年生は「3月下旬からバイトがゼロに。家にいるとつい食費がかさんでしまうのでとてもありがたい」と感謝を述べた。岩手県出身の同大1年生は「(横浜に)来たばかりで地域のコミュニティを知らず、頼るところが分らなかった。まだ地域に貢献してないのに、本当にありがたい」と話した。
学生への告知は、区内の横市大と関東学院大学を通しメールで行われた。すると募集開始わずか41分で定員の100人に。応募のアンケートには「アルバイト先が休業し、食費に困っている」「地元にも帰れず、金銭面で非常に厳しい」などのコメントが寄せられた。第2弾食料配布の受け付けは7月13日の13時からで、先着100人を募集する。
区内企業が協力
同社協は「早急な支援が必要」と食料を集める前から配布日程を設定。そこから区内の関係企業や大型店舗に電話などで協力を求め、「フードバンクかながわ」や「ヨークマート六浦店」が物資を提供した。
協力企業の一つ、アディエント合同会社は、車のシートの製造会社。今回の支援を知り、「地域のために何か貢献したい」という社長の意向で、社員に食料の寄付を呼びかけた。また、アルバイトがない学生が多いと聞き、アルバイトの募集も実施。「若干名ですが、仕事を与えた方が継続的な支援になるのでは」とスタッフは話す。西谷大介事務局長は「こんなに協力していただけるとは思っていなかった。みなさんに感謝したい」と話した。
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