新型コロナウイルスの影響で、今夏の中学運動部の各種大会は中止となった。そんな中、7月8日、神奈川県内の各地区中学校体育連盟などが主体となり、代替試合が実施されることが、本紙取材で分かった。横浜市内では、各区で部活動ごとに検討が進んでいる。
横浜市の部活動のガイドラインには、8月1日から同一区内または近隣での対外試合、合同練習が可能となること、同日から16日までとなる夏休み期間で、部活動が出来るのは7日間のみ、土日はいずれか1日のみであることなどが盛り込まれている。また、実施競技については、柔道などの接触機会の多い種目や、演技制作から練習といった準備に時間のかかる新体操などは見送られる方向。同一区内に数が少ない部活動は、近隣区との合同での開催を検討する。現在は、ガイドラインを踏まえ各区で部活動ごとに検討が進んでいる状況だ。
安心・安全を優先
金沢中学校の村上博史校長は、「市内教職員や関係者の全員が、何かしてあげたいと思っていたはず。子どもたちの笑顔が見られる場になれば」と話す。一方で「安心・安全」への対策が最優先事項だとも。生徒の健康管理の徹底や密を避ける開催運営などを各専門部会に求めている。
「本来なら正式なルールでやらせてあげたかった」と話すのは洋光台第二中学校の西山雅人校長。「試合時間や得点などは、独自ルールになるだろう」と話す。
生徒や保護者からは「小さくても最後の節目。目標を持って取り組めるのは大きい」「頑張っている子どもの姿が見られるのはうれしい」などの感想が寄せられているという。
市の関係者は「不安や心配の声も届いている。感染の状況によっては、またゼロになる可能性もあるが、出来る範囲で節目を作ってあげられれば」と話す。
中学生の大会は、4月末に全国中学校体育大会、5月末に県大会(県中体連)が相次いで中止と発表された。その後、県関係者によるとスポーツ庁から各都道府県、各教育委員会を通じ、「中3向けに代替案を」という通知があった。県内でも6月初旬、各市区町村に代替案の検討依頼を文書で示していたという。
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