金沢区並木のイオン金沢シーサイド店1階で生鮮食品を扱う「新鮮村」で今日23日と24日、三浦市にある県立三浦初声高校で作ったメロンを販売する。新型コロナウイルス感染拡大防止のため校内での直売会の中止が続き農作物の販売機会を失う中、三浦の農家と直接取引する同社が場所の提供を買って出た。
三浦初声高校は、生徒が実習で栽培した野菜や果物、花苗を廉価で提供する直売会を毎週水曜に開催している。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月から中止に。休校中、生徒に代わって教員が生育管理してきた野菜などが、一時的に行き場を失くしていたが、周辺の農家や水産加工業者らが代理販売や加工用に購入するなど、販路確保の支援の輪が広がっていた。
そして、今月迎えた温室メロンの収穫。株式会社新鮮村の大倉隆次社長は、6月下旬の新聞で未だ直売再開のめどが立たず、メロンの行き場がないことを知った。「生産者あっての小売業。何か応援できないかと思っていたところだった」。すぐに同校へ電話し、新鮮村での販売を申し出た。
週3回程度、仕入れのため三浦市内の農家を訪れる大倉社長。取引先の多くが同校の卒業生で、たびたび話を聞いていたという縁もあり、「若者を支援したい」と取り扱いを決めた。売り上げは全額、同校に渡す。
2日間、数量限定で
23・24日は午前10時から各日数量限定で販売する。感染対策で生徒は店頭に立ち、消費者とコミュニケーションを取ることはできないが、シュト コウチニョ ケンジさん(3年/磯子区在住)は、「校内の直売以外で売られるのはすごいこと」と笑顔を見せる。
メロンは果肉が緑色のアールスナイトとオレンジ色のレノンウェーブで1個400円から600円。糖度が高く、「すばらしいメロン。お客様の笑顔が浮かんでくる」と大倉社長も太鼓判を押す。そのほか、同校産のタマネギ、ナス(数品種)、ピーマン、トマトも販売する予定だ。
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