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地域バス利用伸び悩み 本格運行に危機感

社会

公開:2020年8月13日

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東朝比奈町内を巡るバス
東朝比奈町内を巡るバス

 今年3月1日から実証運行を開始した金沢区の東朝比奈・六浦地区と京急線六浦駅を結ぶ小型バス(定員35人)の利用者が伸び悩んでいる。本格運行に向け1日の目標利用者数は240人(20人×12便)だが、3月から6月の1日あたりの平均は92人。50%にも満たない月が続く。特に緊急事態宣言中の4月は82人と落ち込んだ。

 運行実現に向け取り組んできた湘南八景自治会交通問題対策委員会の巴多次郎委員長は、「特に不要不急の外出を控えるよう言われていた土日の落ち込みが大きい」と振り返る。6月は月平均105人と改善傾向にあるものの、昨今の感染者増もあり、楽観視はできない状態だ。「新型コロナの影響があるとはいえ、何とか改善させないと」と危機感を募らせる。

 同委員会は「ルート・ダイヤ表」を同自治会全世帯に配布したほか、六浦駅を始め地域の店舗や商店、施設、病院などにも掲示を依頼するなどし、地域住民にバス利用を訴え続ける。「地域の足なので、皆で大切に育てていきたい。仮に20人乗ったとしても、密にはならないので、マスクを着用して利用していただきたい」と話す。

 運賃は180円。ルートは三信住宅を出発し、東朝比奈町内を回り六浦駅西口、六浦地区センターなどを巡る1周約4・75Km(約22分)でバス停は13か所ある。来年2月28日まで実証運行を行い、利用実績などを踏まえ本格運行の可否を決める。

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