神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

防災・減災・復興を学問に 「災害のよろずや」目指して

社会

公開:2020年8月27日

  • LINE
  • hatena

 関東学院大学の防災・減災・復興学研究所は、学部や学問領域を超え約26人の研究者が集う。新しい学問として「防災・減災・復興学」を提唱する同大の学長で研究所の所長も務める規矩大義学長に、話を聞いた。

――研究所を設立しようと思った動機は?

規矩―長年、液状化を専門に研究してきて、様々な被災地を見てきましたが、東日本大震災では、技術者として非常に無力さを感じました。一方で、復興となると街づくりの専門家や行政などが絡んできて、それぞれの立場から物事を進めようとする。そこには、総合的な視点をもった研究者も人材もいないし、そうした人を育てる機関もない。「自分たちの研究は役にたっているのか」と3、4年は悶々としていました。そんな時、文科省の私立大学研究ブランディング事業を知って。幅広い意味での防災のプラットホームになるような研究所ができればと応募しました。

――様々な人材が集うことで、想像以上の化学反応があったとか。

規矩―例えば、大規模な災害が起きた時、我々は被災地全部の公共構造物を直さなければと考えます。しかし、看護の先生に「トリアージのように、優先順位をつけた方が早いのでは」と言われて、確かにそうだなと。正直、若干縦割りになるのはしょうがないと思っていたのですが、予想外に横に展開できました。今は異なる学問領域に関わる大きなテーマが3つ進行しています。

――研究をどのように地域に還元していくお考えですか。

規矩―横浜は様々な災害のリスクを抱えています。市民が自分の身の回りで起こりうる災害を知っているということはとても大事。今までも色々な場所で話をさせていただいていますが、そういう活動に力を入れていきたいです。行政ができることには限界があります。大規模災害に対応するためにも、市民ひとり一人が自宅周辺の災害知識を持つお手伝いができればと思います。

――今後の展望は。

規矩―防災や災害について、「まず、関東学院大学に聞いてみよう」と言われるような”災害のよろずや”になれれば。そこから必要機関につなげられるような存在を目指したいですね。

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

4月26日〜5月6日、イベント多数

4月19日

三溪園 重要文化財の内部を期間限定で特別公開

「絹婚式」きもので撮影

「絹婚式」きもので撮影

横浜でイベント

4月18日

「弁護士が身近な存在に」

神奈川県弁護士会

「弁護士が身近な存在に」

岩田武司新会長が抱負

4月18日

5月2日にマーケット

メディカルホームグランダ金沢文庫

5月2日にマーケット

交流・憩いの場に

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook