滝頭の「こどもすまいる食堂」の代表を務める 篠塚 妙子さん 磯子区岡村在住 62歳
「出会いは宝」
○…「公園で女の子がゴミ箱をあさり食べ物を探しているのを見たと人づてに聞いて何とかしたいと思って」。一昨年4月に「こどもすまいる食堂」を立ち上げ、滝頭地域ケアプラザで月1回活動する。しかしコロナ禍で2カ月自粛。そんな状況でも継続させたいと、6月から弁当を配る新たな形を取り入れた。「たくさんの方々の協力で今がある」と感謝する。
○…岡山県倉敷市出身。親戚の店を手伝うため21歳で横浜に。結婚を機に岡村に移り住んだ。「都会でありながら隣りの方が声をかけてくれる温かい街」と横浜・岡村の印象を話す。出産時には近所の人たちが長女の面倒を見てくれ、子育てでも支えてもらった。このような経験から地域の役に立ちたいと子ども食堂を立ち上げた。「地域で子育てができる街になれば嬉しい」
○…東日本大震災の映像を見て「自分が住む街に何かあった時に力になりたい」と消防団に入団し約5年活動した。「近くで火事が発生した際に知識があれば自信を持って行動できる」。AEDの使用方法を習い、岡村中学校で講師を務めたことも。3年前から民生委員児童委員として一人暮らし高齢者を支える活動も担う。コロナ禍で直接会うことを控えているが、その分電話でコミュニケーションを取るなど「withコロナ」を模索する。
○…「ボランティア活動で多くの方と出会えたことが私の宝」。子ども食堂を計画した際には30人以上の仲間が協力すると集まってくれたことが嬉しかった。住んでいる街を愛せるような街にしたい―。地域に支えてもらったからこそ、地域に還元したい思いは強い。「今の目標は無農薬野菜を畑で作って子どもたちに食べてもらうこと」と笑顔を見せた。
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