金沢消防署によると、8月に熱中症で救急搬送された金沢区内の人の数は65人にのぼり、昨年同時期で1・7倍増だったことがわかった。一方、磯子区は53人で昨年の52人を1人上回った。両消防署は、残暑が懸念される9月以降も対策を呼びかけている。
真夏日25日間
全国各地で記録的な猛暑に見舞われた今年の夏。気象庁によると、横浜市内の8月は、日中の最高気温が30度以上の「真夏日」は25日間、35度以上の「猛暑日」は5日間あり、30度を下回ったのは8月23日のみだった。
こうした状況で熱中症による救急搬送者数は、金沢区は65人で前年同時期の39人を26人上回り1・7倍増。8月に入り搬送者の数が急増した。横浜市消防局救急課の担当者は横浜市内の傾向として「今年の梅雨明けは8月2日で梅雨の時期が長かったことが少なからず影響したのでは。8月11日には昨年の数字を超えていた」と話した。
一方、磯子区内の8月の救急搬送者は前年同時期で1人上回ったのみでほぼ前年と同数だった。磯子消防署によると、防火予防の注意喚起として高齢者宅を回った際に、エアコンをつけずに過ごす人がみられた。「我慢して過ごしていたと思われるが対策の一環として適切にエアコンを使ってほしい」と呼びかける。
マスク着用者も
今年は、新型コロナウイルス感染症対策として真夏にマスクを着用している時間が多い「特別な夏」でもある。両消防署によると、マスクを着用した救急搬送者は、金沢区で23人、磯子区で18人だった。「マスクの着用が熱中症の原因とは言い切れない」と説明するが、マスクを着けているとマスク内の温度と湿度が上昇し、のどの渇きに気付きにくい。
厚生労働省は「新しい生活様式における熱中症の予防行動のポイント」として「適宜マスクをはずすこと」をあげている。また、こまめな水分補給も推奨している。
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