人生100年時代といわれる現代。60歳を定年とすれば、第2の人生は40年間続く。定年後に地域活動としてボランティアを始め、いきいきと活動する金沢区大道在住の青柳菊雄さん(86)にやりがいや思いを聞いた。
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青柳さんがボランティアに興味をもったのは、1995年の阪神淡路大震災だった。テレビ報道で、リュックサックに「私にできることがあれば、お手伝いさせてください」と書いて歩いている人を見た。「私もこんな気持ちを持ちたいと思った」と振り返る。定年が迫った2001年、区の広報紙でボランティア講座の募集を見て参加。終了後、送迎ボランティアグループの「なぎさ」に登録した。
初めての送迎は今でも覚えている。病院の往復送迎を依頼され、少し緊張して依頼者宅へ。依頼者は妻の手を借り、ゆっくりと自宅の階段を下りてきた。数年後、同じ人から依頼が。「今度は、付き添いもなく一人で杖をついて降りてこられて。回復の様子を見てすごく嬉しかった」
2005年からは、片付けや庭木の手入れなどを手伝うグループ「助さん」でも活動を開始。送迎ボラを辞めた今でも、予定があえば草むしりを中心にボランティアを続ける。「自分にあった仕事だと思っている。生まれ変わったら植木屋さんかな」とにっこり。”ありがとう”の言葉が、続けていく原動力となる。
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