「野口英世の足跡が残る明治の検疫所を知ろう、保存しよう!」と題した講演とシンポジウムが10月17日、長浜ホールで開催された。
第1部では北里大学医学部で微生物学を専門とする林俊治教授が感染症をテーマに講演した。社会的な問題になった新型コロナウイルスについては、注目すべきは検査数で変化する感染者数ではなく、死者数や重症者数と指摘。どのくらい恐ろしいウイルスなのかを、「同程度の死者数がある結核なみの対応が望ましい」とした。また長期戦になることを踏まえ「いかにウイルスと同居していくかを考えるべき」と結論付けた。
シンポジウムでは明治の検疫を今に伝える歴史遺産「旧一号停留所」(現検疫資料館)について各方面からその重要性を報告。2022年度に横浜検疫所がみなとみらい地区に集約されることで、その存続が危ぶまれていることを訴えた。講演会を主催するNPO法人野口英世よこはま顕彰会は「この建築物は国の宝といえるもの。保存の署名活動を開始したので、皆さまのご協力をお願いしたい」と話した。
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