金沢区・磯子区版 掲載号:2020年10月22日号 エリアトップへ

11月14日に金沢区の長浜ホールで講談「野口英世伝」を読む 宝井 琴星さん 港南区在住 72歳

掲載号:2020年10月22日号

  • LINE
  • hatena

古典に育つ新作を

 ○…産湯につかった金沢区能見台の地では初となる高座にあがる。演目は、長浜ホールにゆかりのある野口英世を題材に自身で書き上げた新作だ。「樋口一葉、福沢諭吉と合わせてお札3部作としました」。普段、講談に馴染みのない人にも興味を持ってもらえるような舞台を目指す。

 ○…10代の半ばから、一人で浅草や上野、新宿の寄席に通い落語や講談に親しんだ。見るだけでは飽き足らず、高校、大学では落語研究会に所属。「噺家さんになれたら」――そんな思いを抱きつつ話芸を磨いた。大学卒業後、2年間ほど地盤調査の会社に勤めたが「勤め人はあわない」と退職。師匠でもある六代目宝田馬琴に魅せられ、講談師の道に進む。以来、「生まれ変わっても講談師」というほど一筋に歩んできた。

 ○…ピーンと張りのある声にテンポのよい語り口。取材時も講談師の素養を垣間見せる。いわく、「まろやかな声が合う落語よりも、講談向きなんです」。いまだに、月に1〜2本の新作を作り続ける。「師匠は古典一筋だったけど、自分は新作を作るのが好きでね」。作った話を後輩が高座でアレンジしながら読んで、伝え広がっていくことを願う。「自分の新作もいつか”古典”と呼ばれるようになって、後世に残っていければ嬉しいねえ」

 ○…師匠から受け継いだ40年以上続く講談教室の講師を務める。「飲み会だけ来る生徒も。縛りがないからこそ、続くのかな」。今年は新型コロナの影響で年間80ほどあった高座が激減した。そんな中、動画をYouTubeで配信するなど新しい挑戦も。「講談は高尚なものじゃない。だからお客との距離は狭くないと」。時代と共に変化する大衆芸能の良さを伝え続ける。

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

金田 喜稔さん

元サッカー日本代表で、FC T.BRUEのスーパーバイザーを務める

金田 喜稔さん

62歳

11月19日号

平野 健太郎さん

11月7・8日に初の主催イベントを開催した八景市場を運営する

平野 健太郎さん

金沢区釜利谷東在住 43歳

11月12日号

荒木田 百合さん

横浜市社会福祉協議会の会長に就任した

荒木田 百合さん

中区在勤 60歳

11月5日号

五十嵐 裕子(ひろこ)さん

洋光台文化を創る会の副会長を務める

五十嵐 裕子(ひろこ)さん

磯子区洋光台在住 57歳

10月29日号

宝井 琴星さん

11月14日に金沢区の長浜ホールで講談「野口英世伝」を読む

宝井 琴星さん

港南区在住 72歳

10月22日号

尾城 杏奈さん

「ピティナ・ピアノコンペティション」の最難関ソロ部門・特級でグランプリを受賞した

尾城 杏奈さん

栄区在住 23歳

10月15日号

あっとほーむデスク

  • 11月19日0:00更新

  • 11月12日0:00更新

  • 9月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年11月19日号

お問い合わせ

外部リンク