横浜市が発表した昨年1年間の火災・救急概況(速報)によると、人口1万人あたりの火災件数を示す「出火率」が市消防局の発足以来最小だった。火災件数は前年より61件減少した一方、建物火災全体における住宅火災の割合は7割となり、過去10年で最も高かった。
昨年発生した市内の火災件数は624件で、前年の685件から61件減少。出火率は1・7で、前年の1・8からさらに減少。1948年の市消防局発足以来最小となった。
放火が最多
火災種別では、建物火災の380件(60・9%)のうち住宅火災が266件で前年より8・8%増加して7割に上った。主な出火原因の上位は、「放火(疑い含む)」が140件、(22・4%)、「たばこ」100件(16・0%)、「こんろ」73件(11・7%)、「電気機器」36件(5・8%)、「配線器具」29件(4・6%)だった。火災件数が減少傾向にある中、「たばこ」火災の割合は前年と比べ0・4ポイント増加した。
死者大半が住宅火災
火災による死者は前年から7人減って15人。うち11人が65歳以上の高齢者で、放火自殺を除く死者は全員が住宅火災によるものだった。
行政区別の火災発生概況では、金沢区が42件で前年より6件減少。磯子区は27件で前年から8件減った。発生件数の多い区は中区58件、戸塚区51件だった。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|