4月1日付で金沢消防署の署長に着任した 和知 治さん 金沢区在勤 49歳
「積み重ね」で火災防ぐ
○…前任地は消防局予防部予防課で、火災予防対策や広報、講習などを実施。地域での被害を1件でも減らそうと力を尽くしてきた。横浜市内各署や局内などさまざまな部署で勤務を経験したが、署長を務めるのは今回が初めて。「責任も段違い。しっかりした判断のもとで、適切な対応をしていきたい」と気を引き締める。
○…戸塚区出身で、「人の役に立つ仕事がしたい」と地元・横浜で消防の道へ。「消防の分野で安全・安心をお届けする」という強い思いを胸に、特に火災予防には積極的に取り組んできた。出火を防ぐことが一番だが万が一、火災が起きても早期発見で被害を最小限に抑える――。そのために心掛けているのが「地道な取り組みを着実に進め、手を抜かずに積み重ねていくこと」。火災の原因調査、設置義務化から約10年となる住宅用火災警報器の点検・交換など、被害を防ぐためにできることを地道に取り組んできた。
○…家族とのキャンプなどを通じ、小さい頃から自然に慣れ親しんだアウトドア派。学生時代はサイクリング、働き出してからは海や川での釣り、オートバイでの旅などを楽しんできた。「金沢区のように豊かな自然が好き。新緑の季節や冬枯れの山とかもいいね」。自然に身を置くことが、気分転換につながっている。
○…金沢消防署では2012年から3年間にわたって警防課で勤務していた。かつてのことを振り返り、「当時は古い庁舎だったので、すっかり様変わり。それでも懐かしさはあるし、再び働けてうれしい」。地域を回る中で、かつて知り合った人とも再会した。「顔の見える関係を作り、署員・地域一丸となって安全・安心なまちにしていきたい」
|
<PR>