国土交通省がこのほど、横断歩道や交差点の近くにあることで交通事故の危険性が高いバス停について、神奈川県内の調査状況を公表した。金沢区・磯子区内には最も危険度が高いA判定はなかったものの、B判定12、C判定23の計35カ所が該当した。
全国的に危険なバス停の安全対策が進められるきっかけとなったのは、2018年に横浜市内で発生した死亡事故。今回の調査は19年から行われ、対策が必要とされるバス停を抽出し、危険性の高い順にABCの3段階で判定した。
Aは過去3年以内に停車したバスが要因となる人身事故が発生、またはバスの停車時に横断歩道に車体がかかる停留所。Bは横断歩道の前後5mの範囲や交差点に車体がかかる、Cは交差点の前後5mに車体がかかるか各地の実情に応じて危険と判断された点などが基準となり、県内でA判定27、B判定370、C判定335の計732カ所が抽出された。
A判定はなし
金沢・磯子の両区でA判定はなかったが、B判定は両区合わせて12カ所が該当した。金沢区は7カ所で、鳥浜町西(新杉田駅方面・入国管理局前方面)、六浦駅(湘南六浦第一方面)、柴町(金沢文庫駅方面)、天使幼稚園(同)、文庫小学校(同)、隧道東口(金沢八景駅方面)。磯子区は5カ所で、仲之町(根岸駅方面)、東二ノ辻(上大岡駅方面)、松之内(洋光台駅方面)、洋光台入口(磯子駅方面・洋光台駅方面)だった。
調査を行った関東運輸支局の担当者は「すでに対策を講じた停留所もあるが、関係機関との調整があるためすべての停留所をすぐに改善するのは難しい」と話す。今後も県警やバス事業者と連携し、安全上優先すべきと判断したバス停周辺へのガードレールの設置や、注意喚起の看板設置などを行っていくという。
両区のC判定の該当箇所は以下の通り。
▽金沢区=称名寺(金沢文庫駅方面)、西大道(金沢八景駅方面/2社)▽磯子区=ゴルフ場入口(峰の郷方面・磯子駅方面)、坂下(同)、更新橋(同)、峰(峰の郷方面)、上中里橋(磯子駅方面)、浜中学校前(同)、杉田駅前(同)、二ノ辻(三ノ辻方面)、東三ノ辻(上大岡駅方面)、泉谷中央(山王台小学校方面)、泉谷公園(同)、栗木スポーツ広場(洋光台駅方面)、ハイタウン(同)、団地南(同)、南平台(同)、正門前(磯子駅方面)、磯子台(同)
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