日本のウクレレソリストの第一人者でカーネギーホールで演奏したこともある平川洌(きよし)さん(80)が講師を務める教室が、磯子区の上中里地区センターで毎月第2・第4土曜日に開催されている。平川さんは、現在放送中のNHK朝の連続ドラマ小説「カムカムエブリバディ」にでてくるラジオ講座「カムカム英語」の講師・平川唯一さんの次男。昨年9月には唯一さんの生涯を描いた本が復刊された。「朝ドラに取り上げられたことで、若い人にも父の生き様を知ってもらえたことが何より嬉しい」と顔をほころばせる。
平川さんは80歳になった今でも18の教室でウクレレを教える。モットーは「いつも楽しく」。戦後の日本を明るくしたいとラジオ講座に真摯に取り組んだ父の「暗い言葉を使うな」という教えを実践し、教室は常に和やかな雰囲気が漂う。
結婚するまでの40年間、唯一さんの背中を間近で見てきた平川さん。家庭での会話は英語で、「日本語を使うと罰金だった」と笑う。ウクレレを弾きながら唯一さん仕込みの英語も学べると好評だ。「失敗しても悲観しないで、努力していくことが大切」と穏やかに話す。レッスンに初めて参加した生徒は「すごく楽しかった。英語も習いたかったので嬉しい」と感想を話した。教室への問い合わせは【電話】045・773・0726(田渕さん)。
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