磯子区汐見台在住のフリースタイルスケートボーダー・土田美玲さん(22)は18歳だった2019年、世界フリースタイルスケートボード協会が発表した女子世界ランキングで1位になった。昨年は東京オリンピックの閉会式にも出演。競技の普及に励む傍ら、TVCMに出演するなど活躍の場を広げている。
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軽やかに滑り、ジャンプとともに回転するボードに再び着地--。土田さんが取り組む「フリースタイル」は、オリンピック種目の「ストリート」や「パーク」とは違い、平地でボードに乗る種目。ジャンプやステップ、スピンなどの技を繰り出し、難易度や完成度、表現方法などで得点を競うフィギュアスケートのようなイメージだ。「筋力が少なくてもやりやすく、けがも少なめ。フリースタイルは女性でも気軽に楽しめる」
家族との遊びから
スケートボードを始めたのは、汐見台小学校3年時の8歳の時。最初は姉用のおもちゃのボードで姉や父親と一緒に遊んでいたが、父親が買った本格的なボードに乗ると、一気にのめりこんだ。「おもちゃと違って滑らかだし、思い通りになって楽しかった」
それからは父親に連れられ、新横浜公園(港北区)や城南島海浜公園(東京都)などのスケートパークでスクールに参加し、次第に大会にも出場。国内大会で結果が出始めると、徐々に海外の大会から招待も届くようになった。17年に参加したカナダの大会ではアメリカのスケートボードブランドの目に留まり、板の提供を受けるスポンサー契約も結んだ。
「生涯楽しみたい」
この春から社会人となり、横浜市スポーツ協会の職員として働く。練習は勤務後や週末に、主に新横浜や横須賀などのパークで。新横浜では誰でも参加できる練習会「フラット会」を主催する。「大会で結果も出したいけど、自分の満足できる滑りをして生涯楽しみたい。年齢や経験関係なく楽しめるので、初心者も気軽にパークへ来てほしい」。自身の滑りを追求しつつ、スケボーの普及に努めていく。
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