金沢区シニアクラブ連合会の会長を4月から務める 森川 年一さん 金沢区能見台在住 72歳
肩ひじ張らず、自然体で
○…「肩ひじ張らずにやっていきたい」。74単位クラブから成る金沢区シニアクラブ連合会の会長という責にも、自然体で臨む。今期の役員は男性と女性が同数となった。「やっている過程で自然になった。多様な意見が出てくるのではと期待している」。一方で、若いシニアの加入は依然として課題だ。「ITも活用し情報発信をしていきたいので、若い人に助けて欲しい」
○…奈良県出身。仕事の関係で1998年に能見台に引っ越してきた。「引退したら戻ろうと思っていたが、妻に反対されて」。2年前に家を売却するまで3、4カ月に1度ほど帰って、旧交を温めたり一人の時間を楽しんできた。「月を見ながら庭で飲んだり。あの時間は良かった」と懐かしむ。金沢区は周りの人を含めて住み心地がいいとも。「住むのは心地いい場所じゃないと」とにっこり。
○…仕事を引退し「(地域活動を)して来なかったから」と、64歳で能見台いこいの街町内会の会長になった。同町内会にはシニアクラブがなかったため、1年の試行期間を設けて立ち上げ。今ではバス旅行やお花見などの季節ごとイベントなど全体の活動のほか、俳句や太極拳、麻雀などのサークルも自発的に生まれた。「みんな自発的にやってくださるので、私は何もしてない」と笑う。近所の人との話題や仲間も増えた。
○…区内には168の自治会町内会があるが、シニアクラブがあるのは半数以下。「もっと自由にしたら、新しいクラブもできる。入りたい人が入れたほうがええやん」。「しなければならない」を減らし、興味がある活動を続けられる会になればと願う。そのためにも「シニアももっと勉強せなあかん」と言い切った。
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